コンビニが隣合わせで建てられる本当の理由

マーケティング 人気物語

こんにちは。じぇいです。

先日街中を歩いていると
物凄い光景を目にしました。

コンビニって1軒あると
20,30メートルに2,3軒あることは
よくあるのですが。

最近は見たのはコンビニの隣に
コンビニがあるみたいな。

こんな感じです。

2016-06-15_123941

2016-06-15_123911

コンビニ同士が並んでるんです。

あなたも1度はなんでこんな近くに
コンビニって並んでるんだろう?

と疑問になったことはあるかと思います。

今日はコンビニがなぜ数メートル圏内
もしくは真隣にあるのかという
カラクリについてお話したいと思います。

一般的にはこの
1つの地域に集中して同じテンポを構える
というマーケティングのことを

”ドミナント戦略”なんて言ったりします。

なので、
近くにコンビニがたくさん並んでいるのは
コンビニ業界や他にもファミレスなんかが行う
ドミナント戦略だったわけです。

じゃこの戦略どんな意味があるのか?

メリットとしては、

・ライバルの侵入を防ぐ

動物の縄張り争いみたいな感じですが、
この地域は僕らのモノだ。

みたいな。

・店舗間の距離も大幅に
縮めることができるので配送車の燃料代の節約。

一番のメリットはこれでしょうね。

・認知度が上がる

僕の住んでいる地域は
セブン-イレブンが一番多いです。

というか、セブン-イレブンしかありません。笑

なので知らぬ間に僕の中では
コンビニ=セブン-イレブンになっているんですよね。

おそらく、
コンビニと言ったらどこを思い浮かべますか?
という質問に対しては
ご自身の住まいに最も多いコンビニを
思い浮かべるのではないでしょうか。

もちろんデメリットもあります。

・自店間で顧客を奪い合う
・災害が起きたらダメージでかい

こんな感じですかね。

さて、
コンビニが近くにある理由というは
一般的にはこれらのような理由と言われているが。。。

そんなわけない。

これはあくまで世間一般者様に説明するための
表向きの良い訳です。

ドミナント戦略なんて
僕はそんなどこにでも書いてあるような
つまらない話をするつもりはありません。

ここからが本題です。

コンビニマーケティングの裏側に付いて
話していこうと思います。

まず、
コンビニには2種類の店舗があります。

直営店とオーナ店です。

直営店とは、
直接雇用契約をしている社員が
運営する店舗のことです。

オーナー店は、
フランチャイズ店舗のことを指します。

フランチャイズとは、
お金を支払い、
店舗の名前や看板などを借りて経営することです。

要は、
オーナー店はコンビニを運営している企業に
お金を支払い、看板や商品、
店舗名を借りて出店する代わりに

売上の一部などを企業に支払うということです。

なので、

直営店の店長はいわゆる雇われ店長。

オーナー店の店長は自分で経営する店長、
売れば売るほど収入が増える。

こんな違いがあります。

そして、
オーナー店を構えるにはそれなりの資金が必要です。

なので、サラリーマンを退職した
退職金を利用してオーナー店を構える人も多いのですが。。。

オーナー店に関しては、
お客さんが増え、売上が伸びてくると
閉店に追い込まれるという絶望的なカラクリになっています。

どんなカラクリかと言うと、

まず高いフランチャイズ料金を取って
個人に店を出させます。

その店舗が繁盛するということを確認。
今度は近くに直営店を出すのです。

つまり結果的に、
オーナー店はテストマーケティングとして
店を構えさせられるということです。

コンビニはどこに店舗を構えるかによって
売上というのは大きく左右されます。

そこで、自らお金を払って
店舗を持ちたいというオーナー店がいるなら
とりあえずその人達に店舗を構えさせ
その地域は売れるのかテスト代わりに使います。

売れないのであれば、
その地域に直営店は出さないし、
売れるのであれば直ぐ近くに直営店を出す。

「直ぐ近くに出す理由ってなに??」

と思うかもしれませんね。

その理由は簡単で、
オーナー店の場合は売上げの一部しか企業に入って来ません。

でも直営店なら、
給料や経費を差し引いた
金額全てが企業のお金になるわけです。

企業からしたらどちらが儲かるか考えればわかりますよね。

でも、
隣に直営店とオーナー店が並んだだけでは
売上は落ちるかもしれませんが、
オーナー店が潰れる理由はありませんよね。

近くに店舗を構えた直営店が行うことは
本部の命令により
値段を上げ下げしたり、
キャンペーンを行ったり、
何かサービスを始めたりするわけです。

オーナー店はというと、
これはおそらく最初の契約時に
自由に値段を変えたりキャンペーンを行ったり
することは禁じられているのだと思います。

そするとどうなるか。

コンビニが隣り合わせにあっても、
お客さんからしたら直営店もオーナー店もわからないですよね。

それなら安く、
キャンペーンなどもやっている店舗にいきますよね。

そうするとお客さんが直営店に流れる。

オーナー店の売上は落ちる。

努力工夫を重ねて店の売上を
伸ばして商売繁盛させたのにあっという間に
直営店にお客を持っていかれる。

さて、
この売上が直営店に持って行かれたオーナー店はどうなるのか?

オーナー店の契約更新は
1年毎です。

そこで企業本部に突っ込まれるわけです。

「あれ、ここ最近売上落ちてるけど大丈夫なの?」

「このままだと赤字になるかもね。」

ということで、
契約更新しないということを宣告される。

契約を更新しないと、
店を取り上げられ、
オープンアカウントが精算され、莫大な借金だけが残る。

あまりにも悲惨過ぎる話ですね。

表向きにはドミナント戦略なんて
言われていますが、
ドミナント戦略のメリットを考えると
あそこまで密着させる理由にならないんですよね。

だから、
オーナー店を構える人が2人。
そこの店舗が売れることがわかる。

直営店がその2店舗から客を奪うために
2店舗構える。

そすると、
1つの密着した地域に4店舗の完成です。

これが、
近くに同じコンビニがたくさんできる本当の理由でした。

コンビニに業界のマーケティングって
かなりえげつないんだけど
その中でもセブンイレブンは半端じゃない。

食品開発部門で言えば、
ミシュランで星を取れる精鋭部隊の集まりなんですよ。

詳しくは

セブンイレブンのマーケティング最強説

セブンイレブンの見方が変わると思います。