『セブンミールVS Amazon Go』将来コンビニは自動販売機になる!?

マーケティング

 

セブンミールとは?


 

意外とまだ普及していないのですが、

「セブンミール」というサービスを知っていますか?

 

セブンミールとは、

セブンイレブンのネット宅配サービスのことです。

 

セブンミール

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実はこのサービス自体は2012年から開始されているのですが、

セブンイレブンの商品をネットで購入でき、

翌日に自宅まで届けてくれるというサービスです。

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セブンイレブンの食品開発部門は、

ミシュランで一つ星は取れると言われている

精鋭部隊が集まって、作っているので、

セブンイレブンの食べ物は味は美味しいし、種類は豊富で、

価格は外食するよりよっぽど安く済むということで、大人気なわけです。

 

 

しかも、お弁当とかだけの販売だと思っていましたが、

上記を見て分かる通りセブンイレブンで買える商品はほぼほぼ

セブンミールでも買えるようになっているわけです。

 

それに加えて、なんと送料も無料なんですよね。

 

 

 なぜセブンミールは普及していない??


こんなに素晴らしいサービスなのにも関わらず、

何故か全く普及してないんですよね。

 

 

なんでこんなに良いサービスなのに、

普及していないんだろうと考えて見ると。

 

 

まず、理由の1つとしては、

セブンイレブン含め、その他のコンビニの店舗数が

あまりにも多すぎるので、

送料無料とは言え、わざわざネットで頼むなら、

徒歩5分でコンビニに行ってしまおうとなるからです。

 

 

僕の家からも、徒歩3分圏内に

コンビニが3店舗もありますからね。

 

「わざわざ頼むならコンビニ行くよ」

というのもわからなくはないですね。

 

 

ちなみに余談になりますが、

世界各国にコンビニってあると思うのですが、

世界のコンビニの中でもクオリティは

セブンイレブンがトップだと思うんですね。

 

事実、訪日した外国人の多くが、

「セブンイレブンが自国に欲しい」

という声がよく上がるそうです。

 

 

まぁそういう声もあってか、

セブンイレブンの世界展開を見てみても、

日本は全国では約19,000店舗もあり、

世界でも約40,000店舗と上手く世界展開していて、

世界各国で需要があることがわかりますね。

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そして、セブンミールが普及していない

2つめの理由としては、

配達が翌日ということ。

 

 

コンビニって欲しいと思ったら、

直ぐに手に入る便利さがウリなわけですが、

欲しいと思って翌日に届くって正直微妙ですよね。

 

 

でも、コンビニが家から少し遠いところにある地域には便利でしょうね。

 

また、今後の高齢化社会ということを考えると、

コンビニに行くのも大変という人は増えるでしょうし、

たくさん買いたいけど重いものは持てないという老人の方には良いサービスなので、

これからセブンイレブンとしては力を入れていくサービスでしょうね。

 

 

 セブンイレブン VS Amazon Go


そんなコンビニ激戦国である

日本国内で確固たる地位を築き、

世界展開も上手く行っているセブンイレブンですが、

このセブンイレブンを脅かす存在になりそうなのが、

 

今や僕達の生活に大きな影響を与えている名企業、

世界時価総額ランキングの世界第6位の「Amazon.com」です。

 

 

Amazonがもたらす画期的なサービスによって、

いろいろな業種が苦しませられています。

 

書籍に始まり、家電、音楽、ネットショップなど。

ありとあらゆる業界の顧客を獲得し、

既存の企業の売上高を大幅に下げる程の快進撃を見せていますね。

 

 

そのAmazonが遂に「Amazon Go」という名のコンビニ展開をも始めましたね。

 

 

このコンビニの凄いところは、

レジが存在せず、商品を手に取ってそのままカバンなどに入れて、

店尾を出れば自動的にネット上で決済されるというシステムです。

 

こちらが、実際の買い物イメージ映像です。

 

 

 

商品を取ってそのままカバンに入れるなんて、

知らない人がみたらただの万引きですね。笑

 

 

一度手に取ってカバンに入れたけど、

やっぱり辞めたということで、棚に商品を戻すと、

AIがその動きを感知し、買い物キャンセルになそうです。

 

物凄いシステムですよね。

 

 

この体系のコンビニのメリットとしては、

人件費を大幅削減できますよね。

 

だってレジが無いんだもん。

 

必要な人と言えば、

商品の補充や綺麗に並べ替えるくらいですかね。

 

 

また、万引きによる被害がなくなるというのも

大きなメリットですね。

 

コンビニが潰れる理由の1つとして、

「万引き」があります。

 

コンビニ1店舗あたりの被害額は

1日につき1000~1500円ぐらいらしいです。

 

コンビニの粗利益率は3割程度が平均なので、

3000~5000円分の商品売り上げをロスしている計算になります。

 

 

この計算からすると年間の万引き被害額ってとんでもない金額になりますね。

 

 

しかも、

この金額はあくまで世界でトップの治安の良さを誇る

日本での金額ですね。

 

 

つまり、世界に目を向けてみると、

万引きによる被害額ってとんでもない金額になることは

容易に想像出来るかと思います。

 

 

その「万引き」の被害を防げるという意味でも、

このAmazonの考えるコンビニにシステムは素晴らしいですね。

 

 

ただ、1つ懸念としては、

ネットやITに疎い方々にまで普及させることができるか?

 

という部分が大きな課題になるでしょう。

 

 

 コンビニは将来自動販売機化!?


将来的(5年以内くらい)にはこのコンビニの形が主流になってくるでしょう。

 

つまり、コンビニは商品を置いてある箱として置かれ、

喉が渇いたらふらっと立ち寄って、

飲み物を手にとって、レジに並ぶ必要もなくそのまま店を出て行く。

 

みたいな。

 

言うならばその辺に設置されている

自動販売機と同じですよね。

 

 

このAmazonが取り組んでいるコンビニの自動化というのも

セブンイレブンにとっては1つの脅威になるのですが、

このシステムの開発はセブンイレブンを含め

その他のコンビニも既に取り組んでいることでしょう。

 

というか取り組まないと、

将来的にコンビニとして成り立たなくなる可能性が高いですから。

 

 

だから、今現在はセブンイレブンの競合としては、

ローソンやファミリーマートなどのその他のコンビニになっていますが、

数年後には、コンビニと言えばセブンイレブンかAmazonか。

 

となっている可能性が非常に高いかもしれませんね。

 

 

セブンミールはAmazonより早いネット宅配を実現できる!?


もし、将来的に

セブンイレブン VS Amazonみたいな構図が出来上がってくると、

我らがセブンイレブンは非常に不利な状況になるでしょう。

 

 

その理由は、Amazonには他を圧倒するサービスがあるからです。

 

さて、Amazonの圧倒的強みと言えば何でしょうか?

 

 

それは注文から宅配までのスピードですよね。

 

Amazonを利用する人はわかりますが、

有料会員になると注文から最短で1時間で商品が届くんですよね。

 

 

それで、冒頭でもお話しましたが、

コンビニの今後の注目点の1つとして、

ネット宅配が重要になってくるわけです。

 

 

そうなった時に、

セブンミールは翌日だけど、

Amazonは1時間後に商品が届くとなると、

ネット宅配の利用者は圧倒的にAmazonに流れてしまうでしょう。

 

 

この宅配のスピードってお客にとって

とても重要なファクターであり、

「Forbes Japan」の調査によると、

百貨店や専門店の方がAmazonよりも安い商品が多く

最大30%以上の価格差があったそうです。

 

 

それなのにも関わらず、

多くの人がAmazonを利用する理由としては、

もはや”価格”ではなく”価格以外の要素”である、

配送スピードや品揃えで利用者を魅了しているからですね。

 

 

だから、コンビニで買い物しようと思った時に

セブンミールだと翌日に届くから

徒歩で店舗に行って買っちゃうか!

 

となりますが、

 

Amazon Goのネット宅配なら1時間で届くから

わざわざ外に出るのは面倒だからAmazon Goで買っちゃおう!

 

という状況になるかもしれませんね。

 

 

そうなってくると、

既存のコンビニへの来店頻度が落ちて、

ネット宅配のAmazonを利用するようになるので

セブンイレブン始め、既存のコンビニの売上高はどんどん落ちていくでしょう。

 

 

では、その為にセブンイレブンは何をすべきかと言うと、

セブンミールの宅配スピードを上げることです。

 

だって、

仮にセブンミールとAmazon Goの宅配スピードが同じだったらどちらで頼むかと言うと、

それは慣れ親しんでいる。コスパの良い。

セブンイレブンの食品が食べたくなるのでセブンミールでしょう。

 

 

そして、セブンイレブンだからこそ

Amazonより配達スピードを上げて宅配することが実は可能なんですよね。

 

 

これとても簡単な方法なんですが、

どんな方法だと思います?

 

 

こういう風にちょっと考えたり、

妄想したりするだけでビジネススキルや思考って上がるんですよね。

 

僕は普段からそんなことばかり考えています。笑

 

 

さて、

どうやるかということなのですが、

整理すると、将来的にコンビニは自動販売機化される。

ということは、店員が不要になるが、店舗自体は残るということですよね。

 

それなら、これまでコンビニ店員をやっていた人達が、

今度は宅配人として動けばいいだけの話しです。

これなら新しい雇用も生まれますね。

 

 

どういう事かというと、

都内であれば、大体徒歩10分圏内にセブンイレブンって1店舗はあるんすよ。

 

別に都心でなくても、車で1時間以内に1店舗はあるんじゃないですかね。

ちなみに各都道府県にはこんなにセブンイレブンがあります。

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つまり、セブンミールから注文が入ったら、

注文が入った場所から最も近いセブンイレブンの店舗に連絡が入るようにして、

その店舗の宅配人が届けるという仕組みです。

 

そうすれば、

徒歩でも車でも10分圏内の所であれば、

注文から20分くらいあれば宅配できるでしょう。

 

 

これは店舗数が多すぎるセブンイレブンだからこそ構築できそうなシステムですよね。

 

ただ、今現在のコンビニの形では

このシステムは実現不可能ですね。

 

 

それは、今現在はまだレジがコンビニに存在するからです。

 

上記で挙げたシステムは、

レジが無くなり人件費がかからなくなるから、

その代わりに宅配人に人件費を使うという戦略ですね。

 

 

と、まぁセブンイレブンの状況と、

Amazonのコンビニ業界進出から、

将来的にコンビニ業界はどのように変化して行くだろうか

という未来予想を立ててみました。

 

恐らく今立てた予想は5年くらいで実現するんじゃないかなと思っています。

 

ちなみになんで僕がこんなにセブンイレブンについて

熱く語っているかと言うと、

国内企業の中でもセブンイレブンのマーケティングが素晴らしいからです。

⇒ セブンイレブンのマーケティング最強説