鬼滅の刃とワンピースのヒット漫画から読み解く人間心理

コピーライティング 人気物語 思考

 

ビジネスプロデューサーのじぇいです。

本日は

”ヒット漫画から読み解くビジネスの時流”

についてです。

「ビジネス」というと
一見難しく聞こえますよね。

勉強してもちんぷんかんぷん。

勉強した気になって全く頭に入っていない。
というのが昔の僕でした。

でもなんでビジネスの勉強しても
全く理解できないんだろう??

と、当時ビジネスを始めたての僕は思いました。

理由簡単で”馴染みがないから”

馴染みが無いと
別世界の話をされているみたいで
イメージや想像ができません。

だから全く理解できない。

この悩みは頭の良い人には理解できないでしょうね。

「なんで今のが理解できないの?」
と言われて終わり。

みたいな。

僕は本当に凡人で
社会のレールを大学まで普通に走っていたので
最初にビジネスを始めたときにぶち当たった壁が

”イメージができない”

という部分でした。

でも逆を言うと、

”全く無縁の世界でも知っている事と
関連付けてイメージができれば理解できる”

ということです。

そこで思いついたのが

「漫画でビジネスを勉強する」

という手法です。

過去にもワンピースを題材に
人と視点をズラして物事を見る
ということについて書いたりしています。

この記事めちゃくちゃ反響が大きく、

「ビジネスを漫画から読み解く」シリーズは
人気なので本日も書いて行こうと思います。

改めて本日のテーマは

”ヒット漫画から読み解くビジネスの時流”

です。

昭和を代表する漫画と言えば?

ドラゴンボール」です。

平成を代表する漫画と言えば?

ワンピース」です。

令和を代表する漫画と言えば?

鬼滅の刃」です。

昭和、平成は納得だけど
「キメツノヤイバ??」
という人もいると思うのですが、

2019年でもっとも売れた漫画は、
「ワンピース」ではなく
「鬼滅の刃」なのです。

もちろん2020年もぶっちぎりです。

平成の漫画を牽引してきた
王であるワンピースが
遂に陥落したわけですから、

誰がなんと言おうと
令和は鬼滅の刃の時代に漫画も
変化し始めているわけです。

この各時代の代表作の漫画を見る事で

”時代の流れの変化”

”ビジネスの特徴”

”人間心理”

これらを読み取る事ができます。

これらはビジネスをする上で
絶対に抑えなければ行けない
重要なキーワードです。

でもなんでヒット漫画を読み解くと
ビジネスに重要なキーワードを拾えるのか。
不思議に思いません?

ちょっとひねくれている人だと

「無理やりじぇいが関連付けているだけでしょ!」

なんて思うかもしれませんが、

これにもしっかりとした理由があります。

漫画のヒット=若者に流行る

これが絶対条件です。

つまり、漫画でヒットを狙う上で
若者世代の価値観を抑え、
心を掴む必要があるということです。

ビジネスも同じで基本的に
若い人や新しい価値観の人に
支持を得られないビジネスは
縮小していきます。

もちろんすべてのビジネスが
そういうわけではありませんが、
大半のビジネスがそうだと思います。

年配経営者と話していると
古い価値観での経営は
だんだん苦しくなっている様子が伺えます。

だからこそ新しい価値観や
今に生きる人達の心理を
知る上で必要があり、

最適なのが漫画です。

ちなみにネットニュースになっていましたが、
明石家さんまさんも
鬼滅の刃読んでいるみたいですね。

さんまさんは常に新しい世代の
価値観を取り入れようと
努力されているので
どの世代とトークしても話が合うのでしょうね。

明石家さんまも「鬼滅の刃」にハマった!?「ねずこが可愛くて仕方がないそうです」明かす
http://my72p.com/l/u/QPtlnyLWLJvTtrI3

 

少し話が逸れたので
本題に戻しますが、
以前僕がしたツイートを見てみてください。

https://twitter.com/jey_webmarke/status/1229151245547343872

このツイートは
漫画の特徴とビジネススタイルを
照らし合わせたものです。

~昭和世代漫画~

ドラゴンボールは最初こそ
仲間が加勢しに来たりしましたが
ほぼ悟空一人で頑張るシーンが多い
(演出的に助けには来るが役に立たない)
一匹狼のエリート型

ちょうどこの時代に多かったのが
トップダウン型のワンマン経営スタイル。

会社内(主に社長)の言う事は絶対
「社員!?そんなもん会社の駒の1つだ!!!」
みたいな。

事実この時代に活躍されていた
社長の自叙伝を読んだりすると
同じ様な表現をみんなしていた。

 

~平和世代漫画~

ワンピースは1つの明確な目標に向けて
仲間全体で困難に乗り越えていく
集団共闘型

会社も社長がトップダウンで
ワンマン経営していた会社を潰れていき
社員と共に目標を達成していく。
「役職関係なく現場で働いている人の声に耳を傾ける」
みたな風潮が出てきた。

一人の力では困難なことも
共に協力すれば達成できる。

という時代の流れ。

 

~令和世代漫画~

鬼滅の刃は各々が目的を持っていて
特に仲間意識は無いけれど
目的が一緒なら力を合わせて
目標達成する為に頑張る
目的一致型

そもそも会社という概念に囚われず、
フリーランスが増えたり、
副業解禁になったり、
1つの会社ではなく
複数の会社に社員として所属したり。

「社員にはならないけど
目的一緒だから一緒に仕事しよう」
というどこにも所属しない人が増えた。

超ざっくり解説しただけでも
それぞれの時代の漫画の特徴と
ビジネスの流れが合っているでしょ。

これは先程も言ったけど、
漫画のヒットは
その時代の人の価値観に合わないと
ヒットしないから。

だからワンピースが少しづつ
落ち込んできているのがわかるよね?

それは簡単で、
今の時代の人の価値観でワンピースを見ても
そんなに楽しめないから。

もちろん全くではないが、
そういう人が増えてきているということ。

漫画ランキングがそれを表しているよね。

だからワンピースが
ダメとかいう話ではなく、
ワンピースにはこれまで築き上げた
膨大なファンの方がいるので
需要はあります。

また、古い価値観を楽しむ
新しい価値観の人もいるので。

ただこういう感性を持てる人は
一般大衆に比べると少ないです。

では、
昭和のドラゴンボール世代の価値観と
今の若者世代との価値観の違い
と言われれば
イメージできると思うのですが、

さっきから言っている
平成のワンピース世代と
令和の鬼滅の刃世代との
価値観の違いってなんなの?

という話。

ん~。わかるようでわからない。
これをビジネス的に話すと
更に理解できなくなるので
漫画ベースで解説すると。

ワンピースはメッセージ性に
一貫性があり主人公は「能動的」です。

幼少期から「俺は海賊王になる!」
海賊王になるためにトレーニングしたい!
海賊王になるために強いやつと戦いたい!

でも鬼滅の刃は特にそういった
でっかい夢や野望がありません。

もともと大家族で質素に暮らしていて
その何気ない日常で満足みたいな。

だから常に主人公は「受動的」です。

妹が鬼になったから
やむを得ず人に戻す方法を探し始める。

鬼を倒さないと行けないから
やむを得ず鬼を倒す剣術を覚える。

みたいな。

本人が望んで状況を動かすのではなく、
状況が変わることによって
やむを得ず流されながら
その場その場を必死に生きる。

主人公のタイプが全く違い、
今は鬼滅の刃の主人公のタイプの方が
支持される時代。

ということです。

ここが令和と平成の大きな違い。

ビジネスで置き換えるなら

「自分の目標や野望を打ち出して
それに向けて必要な仲間を揃えて
業界No.1を取りに行く!」

というのが古いビジネス価値観です。

でも新しいビジネス価値観は違います。

野望とか、仲間とか、業界No.1に
興味が無いわけです。

古い価値観のビジネスマンからしたら
「冷めている」と感じると思います。

自分の若い頃は
メラメラ燃えて高い目標掲げて
日々奮闘してたのに。。。

みたいにかなりのギャップを感じるでしょうね。

新しい価値観の人は
良くも悪くも背伸びをしないとというか
挑戦的ではないですね。

特に挑戦するわけでも無いし
自ら大きな目標を掲げているわけでも無いのに、

今の世代の人達に突き刺さっているのが

「距離感」

です。

例えば
ドラゴンボールとワンピースの2作品と
鬼滅の刃はそもそも設定が大きく違う。

ドラゴンボールの主人公孫悟空は
そもそも「サイヤ人」
という戦闘民族に生まれる。

戦闘民族の中では下級戦士だけれど
普通の人間と比べたら明らかに強いわけ。

ワンピースの主人公ルフィも
幼少期に悪魔の実というのを食べていて
血筋は誰もが知っている
ドラゴンという世界最悪の犯罪者の父親を持っている。

最初の設定からして一般人とは違う
チート設定されているんですよね。

古い価値観の人は
この圧倒的才能に惚れ惚れするわけです。

でも鬼滅の刃は?
そういったチート設定は特に無いわけです。

だからこそ読者は
主人公の炭治郎に親近感を覚えるわけです。

田舎で育った家族の為に働く
普通の男の子に。

 

そして、作中(特に序盤には)
普通の男の子が思いそうな
言葉や行動をそのまま実行するわけです。

この普通の男の子感に
読者は
「わかるわかる!」
「俺でもそうなるよ!」
「辛いけど頑張れ!」

みたいに感情移入ができるわけです。

悟空やルフィにはこの感情移入が難しい。

だってそもそも普通の男の子では無いし、
発言や思考が逸脱している(圧倒的才能)から。

つまり、
鬼滅の刃はそもそものスタート設定が
これまでの歴代を代表した
王道アニメと違う距離感を設けたわけ。

これは偶然ではなく、
現代の人に合わせた価値観ということ。

先程の僕の言葉を思い出してください。

「新しい価値観の人は
良くも悪くも背伸びをしない」

つまり、自分とかけ離れている人には
興味を示さないということです。

・年商30億の社長
・業界でNo.1のシェア獲得
・社員500人もかかえる

どれも凄いとは感じるものの
どこか冷めていて、

自分には関係の無い。

という思いがこれまでの世代以上に働く価値観。

悟空やルフィを見ているような感覚でしょうね。

Twitterを見ていると
その価値観が顕著に現れているなと。

例えば、
プロフィールで

年商10億と書いている社長より、
月収30万稼いでいるフリーランスの方が
興味を持たれる。

みたいな。

お金を稼ぎたければ
どう考えても年商10億の人から
情報を取る方が稼げるようになるのに、

先日初めて月収30万を達成した様な
フリーランスに学びに行く。

”実績より理屈より距離感””

今この距離感が求められる時代。

だから敢えて距離感を
近く見えるようにする工夫って
大事だなと思うんですね。

例えば、
僕なんかでいうと億を稼いでいるとか
20種類以上のプロモーションも行ってきた
ビジネスプロデューサー

という自己紹介は失敗。

距離感感じる内容ですよね。

この一文だけ見ると
僕の事を何も知らない人が見ると
人とは違う才能を持っているように
感じてしまいますね。

僕の自己紹介を見たことがある人は
わかると思いますが、

ザ・凡人なわけです。

でも自己紹介を読まれる前に
この人違うと思われた時点で
興味が無くなってしまうわけです。

なので、いかに「近い距離感」を
打ち出していけるか?

ということが大事になってきます。

時代の流れを読み解かないと
キツくなるのは自分自身。

昭和世代だろうが平成世代だろうが
これまで築き上げた価値観は壊して
新しい価値観に適応していく。

これ簡単に言ってますが、
本当に難しい。

だからこそ
ヒットした漫画ってオススメ。

漫画を通して少しづつ
新しい価値観を刷り込む事ができるので。

 

僕は漫画が好きだから
漫画ベースでこういう時代の流れを読みますが、

様々なジャンルでこのような
時代の流れを読むことができます。

お笑い、ドラマ、映画、小説・・・

正直自分が好きなものならなんでも良いです。

だってどのジャンルでも
新しい価値観の人に合わせて
物事は作られて行くわけですから。

ただ興味がある無し関係なく、
それぞれヒットしたものは見たほうが良いです。

「若い人たちには今こういう価値観なんだ!」

とわかるわけですから。

ここでのポイントは、
自分が面白く無いと感じたときです。

面白くない=価値観がズレている

ということなので、

なぜ自分は面白く無いと感じたのか?

どうやったら面白く見れるのか?

これらを考えて
理解をしていく必要があります。

他にもこの世代ごとの漫画を比較する上で
いろいろなメッセージ性があり
いっぱい話したいのですが、

新しい価値観を取り入れる重要性と
新しい価値観はどんな価値観なのか?

ということを漫画ベースで話してみました。

長々と最後まで読んで頂きありがとうございました。

あ、ちなみに僕のこの記事
「せどりで弁当箱を売って初月で54万円儲かった話」
物凄く親近感湧くと思うので
ぜひ読んでみてください。