3分でわかるイギリスEU離脱による世界経済の破綻

金融・経済

 

こんにちは。じぇいです。

最近また一気に新規法人コンサル3件に
新規マーケティング3件を引き受けてしまい
来年3月まで既に予定が埋まりました。笑

少し忙しくさせて頂いているので
どうしても書きたい

「イギリスEU離脱」

記事をその日に書けなかったのですが、

EU脱退が決まったときの
FacebookやTwitterを見ていると、

 

「イギリスがEU脱退しやがったー」

 

「日経大暴落だ!」

 

「1ドル99円付けたぞ!!」

 

結果だけを見てワ~キャーみたいな記事を
あらゆる経営者が書いてるんですね。

 

もう正直呆れ返りました。

 

みんなが騒いでるから
それに便乗してみるみたいなのとか、

 

とりあえず
「イギリスのEU離脱は歴史的瞬間だ!」
みたいなこと言っておけば
俺世界経済も語れるんだぜ。

 

みたいなことをアピールしたがっている人ばかり。

 

そのワ~キャー経営者の8割は
おそらくイギリスがなぜ離脱を選択し、
そして今後どのような事が
世界経済に影響を及ぼすのか理解していないと思うんですよね。

 

正確にはわからないから
ワ~キャー騒ぐことしか出来ないんでしょうね。

 

多くの人の情報発信とは
結果だけを伝えているだけ。

 

そんなもんは見りゃ誰だってわかるわ。
そんな記事発信したところで誰が読んで
楽しいと思ってくれるんだよ。

 

そんなことするんだったら、
すぐさまそれに関する記事を書いた方が良い。

 

理解してない人多いんだから多くの人に
記事を読んで貰えるんだもん。

 

僕のメルマガやブログ記事内でも
しょっちゅう言っているけど

 

結果に重きを置く人は成長しないし、
仮に今凄くても今後消える。

結果じゃなくて原因に重きを置け。

 

なぜその問題が起きたのか?
その問題によって今後何が起きるのか?

そういう風に読み解いていけるようになると
未来が読めるようになってくる、
未来が読めるようになってくると
二の手三の手準備できるからビジネスが安定する。

 

ということで、
なぜイギリスがEUを離脱し、
その結果今後世界にどんな影響を及ぼすのか
中学生でも理解できるくらいできる
噛み砕いて説明したいと思います。

 

 

~なんでイギリスはEUを離脱しようと言い出したのか?~


そもそもEUに加盟していることにより、
経済的なメリットはあるからこそ
EUに加盟したイギリスですが
どうして抜けようとしたのか?

 

日本のニュースなどの報道では、
簡単に理解してもらいやすくするために
イギリス国民がヨーロッパをどう見ているかなど
情緒的な部分に集中して報道をしています。

 

実際の理由はもう少し複雑で、
移民、医療、福祉、経済、雇用等
様々な要因があります。

 

まずはそこを簡単にわかりやすく説明すると、

主の原因は移民・難民です。

難民とは戦禍・迫害等を避けて他国へ逃げる人々のことです。

 

EUに加盟する場合にはEUの法律に従わなければならなく
EUの法律上では難民が自国に避難して来た場合には
受け入れなければならないという法律があるのです。

 

難民受け入れを拒否できないということです。

 

受け入れるのは良いが受け入れたからには
その人達の面倒を国が見ていけなければなりません。

その面倒を見るにはお金や住居や職場が必要です。

 

つまりそれらを受け入れる国が全て負担してあげなければならないのです。
負担してあげるのは国なので国民から集めた税金が使われます。

 

そして、
イギリスという国は難民にとって
人気の国だったので難民が押し寄せ過ぎて
これ以上面倒見れないという状況になってしまいました。

 

なぜイギリスは難民に人気だったかというと、
イギリスの社会保障が手厚いからです。

具体的に言うと、
正式な手続きを踏んで難民として受け入れられれば、
福祉手当という金銭が与えられたり、
無料で医療施設を利用できたり、
確実に住居が与えられます。

 

見知らぬ国から来た人をそこまで
面倒見てくれるんだから
そりゃイギリスに集まるわな。

 

でも集まり過ぎた結果どうなったか?

 

イギリス国民が汗水垂らして働いて
収めた税金を難民に使われてしまうんです。

更には病院や電車が混む上に、
学校の教室が足りなくなったり。

でもEUに加盟している以上は
拒否できない。

それならEUを離脱しちゃえ!

という理由から今回の離脱に繋がりました。

 

日本はEUに加盟していませんが、
世界各国から難民を受け入れろという風に言われていますが、
断固として受け入れないのはこれらの理由があるからです。

 

だって想像してみてください。

 

日本が仮に受けれるようになったら、
先進国の中でもトップクラスの治安の良さに
何不自由無い生活のできる
日本で生活したい外国人なんて山程いるわけです。

 

どれくらいの人が押し寄せるかなんて
想像できません。

 

けれどそれらの人を養うのは
日本国民。

 

つまり税金で保護するわけです。

これの良し悪しに関しては賛否両論あるので
コメントしませんが、

イギリスではそれが嫌だという結論に至ったわけです。

 

他にも脱退する
ちょっとしたメリットを上げるなら、

EUに所属するにあたり、
EU予算負担金というものがあり
2015年イギリスは1兆7000億円という金額を支払いましたが、

その支払う金額もなくなるというメリットはあります。

 

これらの理由から国民投票が行われ
結果脱退することになりました。

 

 

 

~脱退によりもたらされる現象~


さて、

イギリス国民はEU脱退という道を選択したわけですが、
それによってどんな影響を及ぼすのか?

まずは先ほど話した通り、
難民をこれ以上受け入れなくいいので
税金の使い道が増えます。

そして、
EU予算負担金も支払わなくてよくなりました。

 

しかし、
これによってイギリスは3つの大きなデメリットをもたらします。

1 EU加盟国との取引に税金がかかるように
2 イギリスから外国企業が撤退
3 ヨーロッパの中枢マーケットとしての地位陥落

これらの事象が今後世界に大きな影響を及ぼすことになります。

 

 

~EU加盟国との取引に税金がかかるように~


EUに加盟する大きなメリットとして
関税がかからないというメリットがあります。

要は、
EU加盟国同士であれば取引をするのに
税金はかかりませんよ。

ということです。

 

しかし、
イギリスはEUをから離脱したわけですから
当然これからはEU加盟国ではないので
EU加盟国とも取引する際に税金がかかるようになった。

 

EUに残留しておこうよ
と主張する人は、

「難民に税金がかからなくなっても
ビジネスする度に税金かかるようになるのは
結局多く税金払わないといけなくなるから嫌だ!」

と主張するわけです。

 

 

経営者はおそらくこの主張になりますよね。

 

ビジネスが上手くいって
取引額が増えれば増えるほど
税金って増えるんですもん。

それなら難民を保護するために
税金納めてる方が金額は少ないし
人助けにもなる。

 

サラリーマンなんかだと
税金関係は全て会社が勝手にやってくれるから
そんなに馴染みはないかもしれませんが、

僕は税金が大っ嫌いです。笑
でもしっかり納めましょうね。笑

 

税金というのはなかなか厄介な存在だから
日本人で稼いだ人はみんなシンガポールとかに
逃げちゃうんですね。

 

キャピタルフライトという、
国内から海外へ資本が一斉に流出する資本逃避のこと指す言葉がありますが。

 

日本の場合は、
ヒューマンキャピタルフライトなわけです。
優秀な人間が国内から海外へ一斉に流出するということです。

 

 

これ独語です。
今思いつきました。笑

 

話は逸れましたが、
だからEUに残ろうよと言う声もあるわけです。

 

 

~イギリスから外国企業が撤退~


EUに加盟していれば、
EU内でビジネスする分には
いちいち許可を取る必要がありませんでした。

 

言うならば、
EU加盟国全27ヶ国、どの国でも
ビジネスを展開できたわけです。

つまり、
このビジネスはドイツに需要がありそうだから
ドイツに展開してみよう。

とか、

このビジネスフランスは既に取り入れてるけど
ベルギーはまだ取り入れてないから
ベルギーに展開すれば稼げる。

とか。

 

 

許可が必要無いので
いろいろな戦略を立てられたわけです。

 

だから、EUに加盟していない
多くの諸外国はイギリスのロンドンに会社を立てたり(直接投資)していました。

 

もちろん日本もからもイギリスには
900社以上、金額にすると1兆5000億円以上投資してきました。

 

けれどこれからはそれもできなくなりました。

 

ビジネスを始めるにはいちいち許可が必要で
その許可を取るのだって簡単ではないんです。

 

その結果どうなるか?

当然「もうイギリスに投資する意味なくね?」
となって、

「そんならイギリスから撤退しよう!」

となり企業が撤退します。

撤退するとどうなるか?
景気が落ちる。

働く場所が激減し、
失業者増える。

失業者が増えると、
納められる税金は減る。

そして更に景気が落ちる。

イギリスの景気が落ちると、
イギリスとビジネス相手の国の景気も落ちる。

 

メインは当然ヨーロッパなので、
ヨーロッパ全体の景気が落ちる。

ヨーロッパ全体の景気が落ちると、
ヨーロッパと取引を行っている我々の国、
日本やアメリカまでダメージを受ける。

 

 

あれ、世界経済大丈夫なの?
となってきましたね。

 

 

 

~ヨーロッパの中枢マーケットとしての地位陥落~

現在、世界のマーケットは、3つの都市を中心に回っています。

その3つとは

ウォール街で有名なアメリカ・ニューヨーク、
そしてアジア圏においては中国・上海、
そしてヨーロッパを統括するのはイギリスのロンドンです。

 

だからイギリスロンドンには各国の金融機関がこぞって拠点を置いています。

 

有名どころで言うと、
ゴールマンサックスやHSBC,ドイツ銀行、他にもまだまだ。

でも先ほども話した通り、
これらはイギリス拠点を置くことで
自由にビジネスを展開できるからでした。

 

つまりは現在ロンドンに存在している
金融機関の意味がこれからは無くなってしまったのです。

 

そうなれば、
そのままにしていてもしょうがいないので
ドイツやパリに拠点を移動させるわけです。

 

そうすると、当然、多くの失業者が出ます。

 

残留派のデータによれば95万人に上ると言われています。
イギリス国民は約6500万人なので
一気に国民の1.4%が失業者になるわけです。

 

これまで金融マーケットでも
ヨーロッパを統括してきたロンドンが墜落です。

そうなると、イギリスの国全体の信用が落ちます。

国の信用と言うのはお金。

すなわち通貨なのでイギリスの通貨であるポンドが落ちる。

 

ダメージを受けるのは当然EUも同じである。
なのでEUもダメージを受け
EUの共通通貨であるユーロが落ちる。

 

そして、
ここから先は先ほどお話した通り、
ヨーロッパ全体の経済力と景気が落ち、
それが世界に広がり、
世界の景気も悪化。

 

ちなみに、
離脱と同時に日経平均が下落したのは
これの影響が1つめの理由。

 

2つめの理由としては、
日本円は信用力が高い
(アメリカの国債を大量保有していて治安が良いから)
から何か世界的ショックが起きた時は
日本の需要が増え、

円高に振れるようになっています。

だから円高に振れる。

 

日本株を取引している7割は外国人だから
過度に円高に振れることによって
日本株が外人から見た時に高くなるから買わなくなる。

だから下落する。

 

というカラクリです。

 

 

 

~これから世界に起こる現象~


EUが発足されたのは1993年。
そこから2016年6月23日まで、
加盟国は増えましたが、
離脱は1ヶ国もありませんでした。

 

そして、その離脱したのが
イギリスだったということで
大ニュースになったわけです。

 

今回のイギリス離脱は
確実に現在EUに加盟している国にとっても
不信感を抱くでしょうし、

イギリスが抜けるなら我が国もと
イギリスの後を続くかのように
離脱していく国も出てくるかもしれません。

 

イギリス1ヶ国抜けるだけで
世界的に大きな影響を及ぼし、
この騒ぎなわけですから
他の国も続いたら。。。

 

 

どうなるかはここまで読めば
想像付くでしょう。

 

EUという制度そのものが成り立たなくなりますし、
そうすると、
現在世界流通量第2位のユーロという通貨が暴落です。

 

そんなことが起きたら、
リーマショックなんて比にならないレベルの
経済的ショックが置きます。

 

当然日本も巻き込まれます。

 

つまり日本経済も経済かなりやばくなりそう。。。

 

これから、
政治的にも、経済的にも、文化的にも
様々な影響が出てくるでしょう。

 

僕は数年前から、
世界経済の破綻はヨーロッパからと言い続けていましたが、
まさに着々とその歩みを進めているように見えます。

 

以前こちらの記事にも書きましたが、
まさに大リストラ時代に突入しようとしています。
⇒ 5年以内に大リストラ時代突入。。。

 

冗談抜きに会社勤めしているサラリーマンは
いつクビを切られてもおかしくない状況だということを
再認識して方がいいです。

終身雇用なんて戦後にできた
バカみたいなあってないような制度を
いつまでも信じてないでくださいね。

本当に自分自身で稼ぐ力を身に付けて行かないと
食いっぱぐれるか、安月給の長時間労働のモルモットになります。

まさに個で力を持つものだけが生き残れる
そんな時代に突入しようとしていますね。

⇒ 個人が組織を凌駕する時代へ