中国マーケティングの強さにMADE IN JAPAN終焉

マーケティング

 

じぇいです。

 

社員やアルバイトが日本人である

メリットってなんだと思いますか?

 

 

結構お店に行くと

外人さんの店員さんが増えて来ました。

 

そういう店では

 

「ここの店のアルバイト外人だよ…」

 

という言葉をよく聞きます。

 

 

世間一般的に外人より

日本人が働いている方が良い。

 

という印象だと思いますが、

 

どういった特があると思いますか?

 

 

シチュエーションによって、

かなり差が出てしまうので、

 

よくあるシチュエーションとして、

コンビニのレジ係さんが外人さんだったとしましょう。

 

 

コンビニのレジ係さんが外人ということに

良く思わない人がいますが、

 

日本人のレジ係と何が違うでしょうか。

 

作業内容は、

バーコードで商品を読み取って、

商品を袋に詰めて、

お金の受渡しをするだけです。

 

 

大して差なんて出ない筈です。

 

 

日本人というと真面目で正確で間違いが無い。

 

というイメージを持っていると思いますし、

これが日本人の強みとされて来ていましたが、

これって本当に現代でも通用するのでしょうか?

 

 

ということで、

今回は

 

「日本人の強みもう意外必要ないよ」

 

という感じの話をしたいと思います。

 

 

MADE IN JAPAN

 

一昔前までは、

この記載だけで絶大なるブランド力を持っていました。

 

 

よくわからないブランドでも

とりあえず “MADE IN JAPAN”

この表記があれば、

とりあえずモノが売れました。

 

 

よくわからない商品でも

日本人作った商品だから

間違いない。

 

 

でもそれは一昔前です。

 

現代はどうかというと、

世の中が不景気ということもあって、

 

 

”何処で誰が作ったか?”

 

より

 

”価格”が重視されるようになっています。

 

 

こんなこと言うと、

 

いや、

価格より品質、

価格よりサービス精神

価格より正確さ

 

などなど言われますが、

 

先程質問で投げかけた

コンビニのレジ店員で考えて見ましょう。

 

 

仮に2つのレジがあったとします。

 

1つ目のレジは、

片言の日本語に、

サービス精神のかけらも

見当たらない無愛想な顔の店員さん

 

2つ目のレジは

超高級ホテルでウェイターをやっていた

接客が上手な日本人の店員さん

 

 

この時、

どちらのレジを選びますか?

 

と質問すると、

ほぼ100%の人が2つ目のレジを選ぶでしょう。

 

 

しかし、

 

ここで、

外人さんのレジで買い物をした場合

消費税がかかりません!

 

という状況になったらどうでしょう?

 

 

それなら消費税のかからない

外人さんを選ぶ人が増えるでしょう。

 

 

当然同じ値段で

付加価値が高いのであれば、

付加価値が高い方が求められますが、

 

値段に差が出て来るのであれば

現代は付加価値よりも

値段を取られる時代だと言えますね。

 

 

まぁお金に余裕がある人であれば、

消費税分くらい変わらないから

ウェイターさんのレジを選ぶという人も

居ると思いますが。

 

 

でも、2つのサービスがあって

大衆ウケするのは消費税のかからない

外人さんのレジでしょう。

 

 

この話からも分かる通り、

この時点で既に

ビジネスをする上で価格が重要視される

時代ということはわかったと思います。

 

 

飲食物やその場で目で見えるサービスに関しては

今でも何処産とか誰が作ってるということに

こだわりを持つ人はとても多いですが、

 

その他産業で、

何処産なのか?

誰がどんな工程で作ってるかなんて

気にしている人殆どいないんですよね。

 

 

勝手なイメージで、

日本製品は安心。

海外製品は不安。

 

と思っているだけです。

 

 

例えば、スマホ。

 

今日本でスマホを作っている会社は富士通くらいです。

 

iPhoneもアンドロイドも海外の製品です。

 

iPhoneに関しては自分のiPhoneが

どこの工場で作られたか見られる

隠しコマンドがあります。笑

 

 

家電こそ正確で高品質が

求められていたことから

日本が世界を牽引していた産業ですが、

 

もはや東芝は東証2部に降格。

ソニーも赤字続き。

 

パイオニアや東芝は

一時期黒字なのに先を見越して

大リストラしてたりもありました。

 

 

家電だけではありませんよね。

 

洋服も意外とどこ産なのかこだわる人も少ない。

 

誰しもが1回は買い物をしたことがあるであろう

天下のUNIQLO。

 

UNIQLOだって当然あれだけ安価で

大量生産しているんだから、

中国産なわけ。

 

 

でもUNIQLOに行って

タグをみてコレ中国産だから

買わないって人いないと思う。

 

 

中国産だけど安いからUNIQLOでいいや。

となるわけです。

 

 

例を挙げたらきりがありませんが、

日用品とか家具とかも

MADE IN JAPANにこだわって買う人、

日本人が作ってるから買う人ってもう殆どいない。

 

そんなことよりも価格重視の世の中です。

 

 

そもそも、

商品だけを見て中国製なのか、

日本製なのか見抜ける人って

ほぼほぼいないと思います。

 

僕なんてさっぱりわかりません。笑

 

 

そして、

当然マーケットというのは

大多数に向けて作られるわけなのです。

 

日本人を使って高品質でも単価が高いモノを作るなら、

 

外人を使って安価な商品を作って売った方が

売れるわけです。

 

 

こういう風に考えて行くと、

日本で製品を作る必要性って

わからなくなって来ると思いません?

 

だから徐々に元々日本に発注されていた仕事が

海外に発注されるようになってきてるわけです。

 

 

マーケットが安価な製品を求める市場においては、

日本人の強みである、

真面目で正確で良い製品を仕上げ得てくる

ということに需要はなく、

 

それよりも1つを安く作ってくれる方に

需要があり仕事が行くようになります。

 

 

ここでわかりやすいように、

中国人に発注した場合と

日本人に発注した場合の違いを考えてみると。

 

 

中国人の月給って3万円くらい。

 

日本の場合はめちゃめちゃ給料の低い正社員でも

手取りで12万円くらい。

 

この数字から見てわかるように、

単純計算で日本人は中国人の

4倍の能力が無いと

日本に商品を頼む必要性が無いって事がわかりますね。

 

 

どんなに優秀な人でも、

日本人1人VS中国人4人だったら

勝てないと思います。

 

 

でもこんな事を言うと、

中国人は大量にモノを作れるけど

その分廃棄数も多いから結果として、

日本人に商品を頼む方が良い。

 

という人も出てくると思います。

 

 

確かに、この話はよく聞きます。

 

僕の友人で中国転売で稼いでいる人がいます。

 

要は、中国から安くモノを仕入れて

日本で高く売る。

 

こんなビジネスモデルです。

 

 

ただこのときの友人がよく言っていました。

 

 

「中国転売は本当に安くモノを仕入れられるから

利益率はめっちゃ高い。

でも欠陥商品もあるからそれが困るんだよね…」

 

 

おそらく多くの人が抱いているイメージとして、

 

中国製品=品質が悪い

 

日本製品=品質が良い

 

商品によって数字にばらつきがありますが、

 

家電で言うと、

日本が作るとその中の10%が不良品とされ

廃棄されるそうです。

 

それに対して、

中国で作ると廃棄率は30%だそうです。

 

ちなみに、

品質チェックは基本的に日本で作ろうと

海外で作ろうと品質基準は同じなので、

廃棄は品質基準チェックで

引っかかった商品のことですね。

 

 

それで、1000個作れば

日本では品質基準に引っかかり

廃棄になるのが100個

 

これに対して、

中国は300個。

 

 

これだけ見れば、

「ほらね!だから日本にもまだ仕事は来る!」

 

と思います。

 

ただし、

中国で発注すると

製造できる量と期間と値段が違うんですよ。

 

 

例えば、

期間を1ヶ月でできるだけ商品を量産したい場合、

 

日本では1万個の商品を作れました。

と、廃棄率は10%なので、

出荷できるのは9,000個

 

 

それに対し、中国は同じ予算であれば、

単純計算で4倍の人を雇えます。

 

そして、

1人あたりの能力が

日本人より低かったと仮定しても

1ヶ月で2万個の商品が作れたとします。

 

そうすると廃棄率は30%なので、

6000大が不良品になり、

出荷できるのは14,000個です。

 

 

低く見積もって2万個でも、

4,000個も多く作れるわけです。

 

 

この時点でどっちに発注した方が

良いかは明らかですよね。

 

 

もちろん原価が高く

利益率の低い商品でこれをやってしまうと

生産数より廃棄率を考えるべきなので、

そういった業種に関しては、

 

まだMADE IN JAPANが求められますが、

マーケット自体が安価で

大量生産の時代になっているので

大半の産業は、廃棄率が上がっても

生産数を伸ばした方が

最終的な利益も大きくなるようになっています。

 

 

各国のマーケティングを見ていると面白くて、

日本のマーケティングって

廃棄率を10%から5%に減らすこと努めています。

 

それに対して中国は

廃棄率はそのままで良いから

生産量を2倍にするマーケティングを取ります。

 

 

当然数を量産すれば生産コストも下がるので

作れば作るほど、

どんどん安くものが作れるようになります。

 

 

中国のマーケティングの話になってしまいましたが、

中国は人が多く人件費が安い。

 

そして土地が余っている。

 

だから、

受注の多い工場を1つ作れたら、

その工場の真隣に全く同じ設計で

全く同じ作りの工場を建てて

生産性を2倍に伸ばす。

 

という荒業ができるわけです。

 

だから、そもそも論になってしまいますが、

人件費の高く、土地が無い日本では

一部の業種を除いてどんどん厳しくなりますね。

 

 

だからこの現状を打破するには、

おそらく機械化をいち早く進めることでしょうね。

 

 

もうこの動きは大分前から見て取れますね。

 

 

でも、機械化が進めば

人を雇わなくて良いので、

企業自体は儲かるようになるでしょうが、

雇用の必要性がなくなってきます。

 

 

要は、雇用の流れが

 

日本人⇒外国人⇒機械

 

となっているだけですね。

 

だから、

製造や接客の道で生きていくなら

価格が気にならないほどの

付加価値を産める力を付けるか。

 

 

ターゲット自体を金持ちにするか。

ですかね。

 

 

最初の冒頭のレジ例じゃないですが、

金持ちなら消費税を払わなくていい外人レジより

 

消費税を払ってでも接客の良い

ウェイターのレジに並ぶでしょうからね。

 

 

ということで、

まとめると、

 

時代は大量生産の時代。

 

大量生産で勝負する業種は

どんどん大変になっていくよって話でした。