世界を変えた1540億円稼いだ男に会ってきた結果・・・
ビジネスプロデューサーをしているじぇいです。
先日「マーケティング実践会議」
という会に参加して来ました。
内容は
・10万チャンネル登録者を続出させている
マーケッターのオフレコYou Tubeマーケティング方法
・来年のマーケティング市場の変化について
・次来る市場についてとその市場でどう仕込んで行くか?
などなど
昼の12時から夜7時まで
ひたすらマーケティングに関しての
情報交換や最先端マーケティングの共有、
マーケティングでの成功事例などについて
ひたすら語り合う。
そんな内容の会でした。
この会の良い所は参加資格として
年商ベースで最低1000万円
というハードルを設けているので、
辞書的なマーケティングの話をするような
勉強だけしていて実際何もやっていないような
マーケッターがいないというところにあります。
全ての話しは、
自分が仮設を立て
実際に検証した内容ベースの話に限るので
全ての内容が深い。
机上の空論ではなく、
なぜそういう仮設を立て検証し
なぜ成功したのか?
なぜ失敗したのか?
など全て理由付きで話してくれるので説得力がある。
詳しい内容に関しては、
読者さんにクローズドで共有して行こうと思っています。
今回のマーケティングについて話していく中で
「どうしたら売上が上がるのか?」
というドストレートな内容について考える時間がありました。
結果として、
真っ当に売上を上げるには、
絶対的に必要不可欠な2つの要素があります。
それが・・・
「マーケティング力」と「コンテンツ力」
この2つがしょぼいのに
売上が大きく上がる事なんてまずありません。
これらを抜きで売上を上げるなら
詐欺をするくらいしか方法は思いつきません。
マーケティング実践会議で思ったのは
どれだけ良いマーケティングを組んでも
コンテンツ(商品やサービス)がしょぼいと
売上は上がらない。
という事です。
もちろん、マーケティング力があれば
売上を立てることはできます。
赤字になることも無いでしょう。
ただ、自分が思っているほど売上は上がらない。
という現象が置きます。
逆もまた然りで、
どれだけ良い商品でも
マーケティングがしょぼければ
売上は立つが思ったより売り上がらない。
という事です。
物凄く当たり前の事を言っていますが、
この当たり前の事を出来ていますでしょうか?
僕が見る限り9割くらいの人が出来ていない気がします。
言葉で理解するのは簡単ですが、
これを実行出来ている人はほとんどいません。
例えば今ご自身が販売している商品
本当に良い商品でしょうか?
良い商品とは、
「お客様が求めている商品か?」
という事です。
マーケティングの力があれば
お客様が欲していない商品ですら、
欲しくさせる事が出来てしまいます。
残念ながら多くの人は、
この方法に当てはまっているわけです。
「お客様は欲していないのにマーケティングの力で
あたかも必要かのように思わせて売っている」
心当たり無いでしょうか?
とりあえず自分の知識で作れるコンテンツを作って、
それを欲しくさせるようなマーケティングを組み、売る。
最近なんかはnoteが流行っていますが、
noteの内容はお客様が欲している内容ですか?
何回も言いますが、
欲して居なくても
ある程度売上は作れてしまうのが怖いところです。
しかし、ずば抜けた売上は上がりません。
だってもともとはそんなに欲していなくて、
ただ欲しくなるように仕掛けているだけなんだから。
もし、今ビジネスをしていて全く売上が上がっていない人は、
「マーケティング力」が無い。
「コンテンツ力」(販売している商品が悪い)が無い。
このどちらかです。
どっちもダメだから売上が上がらないだけです。
だから今売上が上がっていないなら、
マーケティングを見直す。
コンテンツを見直す。
これは今すぐやってみてください。
よくよく考えたらこの商品欲しがる人
そんないないよな・・・
と我に帰るかもしれません。
ポイントとしては、
その商品の話をされた時に
真っ先に自分が欲しいと思うか?
そして、自分の大切な人に買ってほしいと思うか?
この辺の基準で考えたりすると良いかもしれないですね。
そんな中で、
2017年12月に衝撃的なニュースがあったのを知っていますか?
そのニュースは「Appleが1540億円でアプリを買い取った」
あの天下のAppleが1540億円も出して
買い取りたかったアプリなんだと思いますか?
そのアプリは
「Shazam」
というアプリです。
世界10億人にダウンロードされているアプリです。
世界の人口の7人に1人が持っているアプリです。
知らない人の方が少ないかもですね。
アプリ名でピンと来ない人もいるかもしれませんが、
このマークを見ればわかるかもしれませんね。
このアプリに流れている音楽を聞かすと
曲名が出てくるというアプリです。
カフェとかで「あ、これ何の曲だっけ?」って思った時に、
このアプリを使うと何の曲か調べてくれわけです。
世界10億人にダウンロードされている。
これこそお客様が求めている最強のコンテンツですよね。
このShazamの創業者と言えば、
クリス・バートンさんです。
日本での知名度は正直微妙ですかね??
でもはっきり言ってこの人ヤバいんですよ。
世界を代表するGAFAの創業者達に
匹敵するくらい凄い人なわけです。
元々クリスは、
Dropboxのモバイル事業における開発責任者でもある上に、
Googleでもアンドロイド事業開発部門の責任者でもあったので、
はっきり言って、ビジネスのバケモノです。
まあ、クリスって誰?って人でも、
かなり凄い人くらいは分かってもらえるかと。
おそらくあなたが知っている
有名企業の内部事情は軒並み分かってる感じの人です。
それで、ご縁があって
クリス・バートンに一昨日会ってきました!!!
彼が日本に来るってだけで
かなり凄い事なんですが、
今回の来日理由はクリスのお子さんが
日本に行ってみたいという一言があり、
来日が実現したそうです。
つまり、
ご家族を連れた完全プライベート状態でお会いする事が出来ました。
今まで何十億、何百億稼いできた人に会ってきましたが、
流石にクリスには勝てないでしょうね。
やはり、結果を出したいなら
一流でなおかつ現役でやっている人から学ぶ。
これが鉄則ですね。
何故か結果が出てない人や
貧乏な人ほどこの原則から外れ、
よくわからない「月収100万稼いでいます」
みたいな人にビジネスを習うんですよね・・・
ただ、
規格外れのバケモノ級にビジネスの話を聞けるって
結構尋常じゃないわけです。
話の全てが学びになる。
そもそも見えている視点が違うんですよね。
僕もトータルで何十億と稼いで来ましたが、
クリスの話の規模やレベル感、
信念や仕事に取り組む姿勢なんかを
直接お話してもらうと
自分のレベルの低さに情けなくなりました。
結論から言うと、
「今まで会った人の中で一番基礎に忠実だった」
これが結論です。
今までもいろいろな人に会ってきて、
「基礎が一番大事」
ということは聞いて来ましたし、
僕自身も小手先のテクニックなどを追い求めるのではなく、
本質を学び基本に忠実にビジネスをして来ました。
ただ、クリスはそのレベルが段違いでした。
こればかりは本人から話を聞かないと
体感できない経験なのですが、
だからこそあれほどまでの成功を
収めているのだと感じました。
ビジネスの基礎の1つと言えば
「継続」
これ当たり前ですよね。
諦めないで毎日継続し頑張る事が大切。
どこでもよく聞く言葉ですね。
では、自分に置き換えた時、
全く結果が出ないとして
どのくらい期間心折れず
”継続”して努力し続けられるでしょうか?
普通の人は3ヶ月~6ヶ月頑張れば良いでしょう。
ちょっと忍耐強い人でもせいぜい1年~2年でしょう。
ではクリスはShazamのアイデアを思いついてから
ヒットさせるまで9年もかかったわけです。
アイデアを思いついてから
ヒットまで9年も時間が掛かっていたら
挫折しますよね・・・
僕は流石に諦めてしまうと思います。。。
みなみに、
なぜ9年もかかったかと言うと、
彼らのやりたい事にテクノロジーがついてきていなかったから。
だそうです。
時間が掛かった理由もカッコよすぎですよね。
そもそも、Shazamを開発するきっかけになったのが、
クリス自体が日常生活で流れた音楽を聞いて、
「この音楽良いな」と思ったけれど、
調べる方法が無い。
そう思ったのがShazam開発のきっかけだったそうです。
当時1999年だそうで、
まだガラケー時代ですし、
iPodすらなかった時代に、
「携帯に音楽を聞せて曲名がわかる機能を付ける」
という事を実現させようとしてたってびっくりですね。
ちなみにコンテンツを生み出す時の鉄則は
自分が日常的に”欲しい”とか
”不便”だと感じる事をコンテンツにするとヒットする。
なんて事が言われていますが、
まさにお手本の様なアイデアの作り方ですね。
クリスがそれだけ長い月日をかけてまで
継続できたのには2つのポイントがあったらしく、
1つ目は、
「これが完成すれば人々の悩みを解決できる」
と思ったからだそうです。
これもビジネスの基礎ですが、
”お客様の悩みを解消”
これを軸にビジネスは作っていきます。
つまり、できる出来ないは置いておいて
これがもし作れれば人々の生活が豊かになる。
その思いがあったから作り続ける事ができたそうです。
そして、継続できた2つ目の理由は
「全ての人に否定された」から。
このアイデアが思いついた時に、
複数の大学の博士にプレゼンしてみたそうです。
しかし、何人にアプローチしても
答えは全員同じ
「良いアイデアだけど、そんなの実現できるわけない」
今でこそShazamというアプリがあって、
僕らは当たり前のように使っていますが、
このアプリよくよく考えるとヤバいですよね。
だって、そもそも世界各国の曲が入っているわけで、
その数で言ったらとんでもない曲数になるわけです。
しかも、読み取る時は曲の冒頭からではなく、
曲の途中の一部でもわかるようにしないといけない。
更には、居酒屋やカフェなどで主に使用されるので、
周りの雑音や人の話し声と曲の音の認識も出来ないと行けない。
これを、1999年からやろうとしていたと
考えると恐ろし過ぎますね・・・
この時日本で使われていたパソコンのOSで言えば
Windows98ですよ(笑)
パソコンがこのレベルのときから
これを実現しようとしていたとかクレイジー過ぎますね。
そりゃ大学の博士全員が無理だと言いますよ。
今でこそApple MUSICやSpotifyなど
曲名を打ては曲がヒットしたりしますが、
当時はそんなものなかったので、
CDを1枚1枚購入して、
手打ちで入力して記録させていたそうです。
普通思いついてもやるかね?
考えるだけで憂鬱になる作業ですね。
でも人々の生活に役立ちたい、
無理と言った人を見返したい。
この思いだけで継続し続け
ようやく形にしてリリースしたのが2002年。
1携帯電話で「2580」にダイヤル
2音楽を携帯に聞かせる
3ショートメールで曲名が届く
ただここで問題だったのが、
現代とは違い便利だと思っても
拡散してくれる手立てが口コミしか無かった。
だから、本人曰く
全然大した売上にならなかったらしい。。。
それまでに掛けていた開発費用が物凄く
(開発費用は投資家に約7億円投資してもらったらしい)
3年かけて開発して全然売り上がらなかったとか
絶望でしかないですよね。
でも、そこからはどのようにして広めていくか?
効率的に曲を登録して行く方法は無いのか?
という事で、
Dropboxのモバイル事業に就職し、
開発責任者を務めたり、
その後はGoogleに就職し、
アンドロイド事業開発部門の責任者を務めたり、
とにかくShazamをよくする為に、
様々な知識等を身に付け、
Shazamのアプリは、2008年7月10日にApp Storeに登場
それと同時に爆発的な人気で
常にApple Storeではダウンロード数上位に。
サービス自体はシンプルなため、
もちろんSoundHoundを筆頭に
Googleなど様々な競合サービスが
登場することになった。
しかし、競合が出てきた頃には
”Shazam”という知名度は凄まじく、
他の強豪が追随できないほど有名に。
そして、機能強化もし続けた。
その2016年9月に結果世界10億人がダウンロードしたアプリに。
そしてこの時にようやく事業が黒字転換。
実に黒字転換までに7年。
更に、2017年12月
サービスのローンチから10年を経て、Appleによる買収が発表された。
買収額は日本円にして1540億円。
クリスとは1時間くらい会う事ができたので、
もっと濃く良い話をしてくれたのだが、
全部書きだすと物凄く長くなってしまうので、
かなりはしょったが、
どれだけ大変でどれだけ凄い事をしてきた人なのか?
というのは伝えられたのではないでしょうか?
何回も言っているが彼は
本当に基礎に忠実、
起業家の誰もが知っている、
そして言っている当たり前の
基礎を誰よりも忠実こなしている。
そんな印象を直接話しを聞いて感じた。
最後に幾つか質問をした。
「Apple Storeのリリースに合わせて
何かマーケティングを組んだのか?」
この質問に対しては、
「もちろん企業やアーティストとタイアップはしたが
Shazamは商品としては良い。
だからApple Storeのように多くの人の目に触れられれば
勝手にヒットすると思っていた。
特に特別な事をする必要性はなかった」
と言っていた。
そしてもう1つ質問。
「クリスさんはそれだけ問題山積みで
実現するかどうかわからない商品を作っていて
挫折しそうになったことはないのか?」
という質問をした。
そうしたら彼は、
「挫折したり、Shazamの開発を諦めたことは一度も無かった。
これを開発すれば人々の生活が変わるのだから、
ワクワクしかないよ。」
と、笑いながら答えていた。
ちなみにShazamを売却した今
何をしているのかと言うと、
事業の中身は教えてくれなかった
世の中を便利に豊かにすると為に
新規事業を立ち上げたらしい。
今回クリス・バートンにお会いさせて頂いて、
直接お話を聞かせてもらって、
・諦めず最後までやり続ける
・世の中が良くなるためには?という事を常に考える
・常に現役プレイヤーであり続ける
・ビジネスを心のそこから楽しむ
・常に勉強し続け成長を心がける
など、彼らは特別な事をやっているのではなく、
基礎的な事を誰よりも忠実にこなしている。
世界で活躍する男の当たり前の基準の高さを
目の当たりにした気がする。
基礎に忠実にこれまで以上に
ビジネスにワクワクして取り組んで行こうと思います。