購買意欲を湧かせる飲み物が発見された件
商品購入意欲が湧く飲み物があるとしたら面白いと思いませんか?
例えば知人に商品を買わせたいとき、セミナーなどで商品セールスするとき。その飲み物を無料で配布しておいておけば自然とお客様の商品購入意欲が上がっている状態でセールスすることができます。
結論から言うと、その魔法のような飲み物とは”コーヒー”です。
コーヒーを飲んだあとに買い物をさせると、商品購入数が変わったよ。という研究が発表されたので参考にしてみてください。
この研究フランスの男女96名を対象にした実験で、平均年齢は39歳です。家具やキッチン道具、衣類やカーテンなどを販売しているショッピングセンターで行われました。
【実験手順】
1.ショッピングセンターの入口にて、50mLのエスプレッソを提供するセンターを設置
2.エスプレッソは、カフェイン入り・デカフェ(カフェインを取り除いたもの)の二種類を準備した
2.カフェイン入りを飲んだ人・デカフェを飲んだ人に買い物後のアンケートをとる
(購買数、購買対象、覚醒度合い(眠気)など)
3.上記を4日実施し、アンケートデータを分析した。カフェイン入り・デカフェを提供する時間帯を午前午後と分けて、二日間ごとに組み替えた
こんな感じでショッピング前にカフェインを取った場合とカフェインを取っていない場合で比較した感じです。
【実験結果】
・コーヒーを飲んだグループの方が、購買点数が高い傾向が得られた
・具体的には、カフェイン摂取の平均購買数が2.16であり、対して非摂取の場合は1.45である。
・また、平均購入額としては、カフェイン摂取:非摂取で、 €18.52: €9.06であった。
・カフェインには覚醒作用があることは良く知られているが、その作用が購買意欲に影響していると考えられる。
このような実験結果になったそうです。
ちなみ言われて見れば、わざわざ一部の小売店が店内にコーヒーストアを設置し、コーヒー配布しているのを見たことがありますね。
単純にコーヒーのセールスなのか、カフェインの作用を理解し、購買意欲を高めていたのかはわかりませんが。
この結果について研究チームは、
買い物前にカフェイン入り飲料を摂取すると、衝動性が高まり購入数や支出額が増加することが分かった。カフェインの摂取が覚醒度を高めた結果、それが買い物中の衝動性につながっている。なお、カフェインの買い物への影響は、別の研究結果として、異なる国(フランスとスペイン)において同様の報告があり、一部の事象に限定されたものでなく、汎用的な現象である。
今回の結果は、カフェインのような刺激物が消費行動に与える影響について大きな発見であった。カフェイン入り飲料の摂取がいかに覚醒度を増加させ、その結果、購入品目数および全体的な支出という点で、買い物の衝動性につながるかを実証できた。マーケティング担当者は、小売り店舗やショールームにおけるカフェイン提供について、大きなヒントを得ることができただろう。
このように述べています。
正確な話を言うと、コーヒーというより、カフェイン摂取が効果的ということですね。
この実験の興味深い点としては、今回の実験だけでなく他の国でも同様の実験がされており、同様の結果(商品購入数UP,支出額UP)が得られているので、説得力がありますね。
セミナーや対面セールスする際に、よく水が置かれていたりしますが、これを水でなくコーヒーやエナジードリンクなど、カフェイン入のドリンクをおいておくと多少なりとも効果を発揮してくれるかもですね。
そういえば美容室の待ち時間にコーヒー渡されたこととかあるので(ただの親切心)、かなりいろんなところで応用は効きそうなテクニカルな手法だと思いますね。